塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

冬休みの宿題〜令和vs昭和〜

スキー練習の合間に

黙々と宿題をやっているポン助。

 

学校から1人1台PCが貸与され

宿題のレポートを

web送信して提出したりしている。

科目によって

従来のプリント形式の宿題もあり

内容に合わせて進めている様子。

 

自分が子供の頃の

冬休みの宿題と比べると

明らかに時代は進歩しているなと

しみじみ感じていた。

 

両親は昭和後期に

小中学生だったので

令和の現代とはかなり違い

アナログで地道な作業を要する

冬休みの宿題が多かった。

 

代表的な物は

「冬休みの友」と言う

各科目の問題が入ったドリル。

都道府県毎に

読み物なども入っており

様々なコンクールで入賞した

生徒の作品が掲載される。

表紙には絵画や版画

裏表紙には作文や詩など

文章関連が掲載されていた。

昔過ぎて

もう現物は残っていないが

私も中学生の頃

何かのコンクールで

最優秀賞を受賞した詩が

表紙裏に掲載された記憶がある。

私の卒業後に

記念品や結構な額の図書券

学校に届いたらしく

妹が代わりに受け取り

自宅に持ち帰って来た。

 

この「冬休みの友」は

3学期の始業式に提出。

その他の宿題は

書き初め

自由研究

工作(手芸も可)

絵日記(毎日)

歯みがきカレンダー

家庭学習ノート

 

覚えているだけでもかなりあった。

これらを全てこなして

雪遊びやスキーも楽しんでいた記憶。

 

平成のゆとり教育に入ると

地元の学校では

冬休みの友が配られなくなった。

書き初めも任意となり

書道を習っている子だけ

提出していた記憶。

自由研究と工作(手芸)は

どれか1つでOKとなり

絵日記は

1行日記へと変更された。

歯みがきカレンダーは

主に保健委員会の子供達が

アニメのキャラクター等を

塗り絵の様に手描きで制作して

楽しく継続出来る様にしたり

創意工夫されている。

これは昔も今も変わらない。

家庭学習ノートは

科目別に漢字や計算など

一人で数冊提出していた。

現在は科目別に

先生が作成したプリントをこなして

提出するだけ。

ノート提出の宿題があっても

科目不問で5ページ〜10ページ

多くて20ページ程度だろう。

 

今回の理科の宿題は

地学の授業内容に合わせて

火山や地震等に関する出来事を

自力で調べて

自分のPCでレポートを作成し

学校に送信する。

 

我が家の本棚には

北海道に関連する書籍が沢山あり

道内の火山や地質学の本を

猛烈に読み込んでいたポン助。

その後はインターネットも駆使して

本には掲載されていない

新しい情報等も確認し

レポートを作成。

無事に完成して

送信完了していた様子。

 

その他にも

マニアックな本が沢山あるが(笑)

私が若い頃

仕事で専門知識が必要になり

全て独学の為に購入した物だ。

まさか息子の宿題の役に立つなんて

当時の自分は

考えもしなかっただろう。

古本屋に売らずに

持っていて良かった♪

 

ポン助が小学生の頃

夏休みや冬休みの作品展に

足を運んだ事もあるが

令和の時代にも

手の込んだ作品が沢山あり

感心させられた。

今はPCやプリンターがあれば 

作品の設計図や

下書きが簡単に出来てしまう。

そしてそれに沿って

作品を完成出来れば

とてもクオリティの高い物が出来る。

 

昭和の時代は全て

手書きや手作業だったので

今よりも相当時間がかかっていた。

しかしそれでも

素晴らしい作品を製作して来る子も

沢山居た。

爪楊枝で天守閣のお城を作ったり

ダンボールを幾重にも重ねて

立体的な自由の女神を作ったり

店頭で販売出来そうな

オシャレな衣服を作ったり

幼い私も頑張って

手編みのセーターを完成させて

提出したりした。

大変だったが

とても楽しく挑戦し

完成した時の達成感は

今でもはっきりと覚えている。

 

沢山の宿題を前に

「面倒くさい」

「やりたくない」

「やる意味がわかんない」

「全部答え写したい」

等と言い

手を付けずに

始業式の直前に

泣きながら徹夜でやったり

親が全て手伝って終わらせる子も居る。

 

確かに冬休みに限らず

長期休みの宿題は

ずっと遊んでいたい子供にとっては

苦痛でしか無いだろう。

ゲームをやっている方が

明らかに楽しいのは百も承知だ。

 

しかしそれでも

休み中に何か1つ

これだけはやり切ったと

胸を張って言える物に

挑戦して貰いたいと思う。

 

「自分で出来た」

「やり切った」

「上手く出来た」

「親に頑張ったねって褒められた」

「皆にすごいねって言われた」

 

そんな小さな達成感を

積み重ねて行けば

自己肯定感を高めて行き

少しずつレベルアップする糧になる。

 

そしていつしか

広い世界に挑戦したいと

自ら言える子になれたら

親は静かに

背中を押してあげよう。

そこから先はもう

一人で羽ばたいて行けるだろう。

 

私もまだまだ

実践途中なので

そんなに説得力は無いが

時代は変われど

それはきっと

ずっと変わらないのではないかと

今はそう思っている。

 

 

ナイター練習から帰宅して

爆睡するポン助を眺めて

梅酒片手に

そんな事を考えていた母ちゃんでした。

 

さあ

明日もナイター練習だ。

日中にどれだけ

勉強時間が取れるかな?

楽しい夜に向けて

しっかりやって行こう。