塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中2息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾の無い田舎から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける中学生男子の日常。

選択肢その2へ

「この学校すげー!俺もやりたい!!」

「やりたいの?」

「うん。めっちゃやりたい。」

「だろうね(笑)」

「文化祭とか行ってみたい!!」

「機会があればね。」

「やった!外から見るだけでもいい。」

「じゃ、偏差値70以上目指そっか〜(笑)」

「マジか〜!すげー!でも行きてー!」

「あはは。頑張れ〜(笑)」

 

本日は

公立高校の卒業式。

全国の公立高校の

様々な卒業式の映像が

ニュースで放送されるのを

スキーのナイター練習の準備をしながら

食い入る様に見ていたポン助。

 

どうやら

ポン助の心を鷲掴みにした高校が

あった様だ。

 

私の同級生や

主人の従兄弟達などが

卒業している道内の公立高校だが

胸を張って「受験します」と

宣言するには

とても恐れ多い学校である。

 

しかし

校風は

ポン助の性格的に

1番合っているであろう

自由なイメージ。

そのうち受験候補に入るかなと

予測していたので

道コンの志望校には

必ず入れていた。

 

案の定

卒業式の僅かな映像だけで

ハートを射抜かれたポン助(笑)

 

すでに5年後の自分が

あの場所に立つ時に

どんな格好をしようかと

考え始めている(笑)

 

現在の道コンでの

第1志望者内順位…

とりあえず募集定員内には

入れては居る。

今の所内申点も大丈夫。

しかし

決して上位では無い。

地方からとなれぱ

さらに上の実力が必要になる。

 

この果てしない田舎から

余裕を持って行くには

常に全科目偏差値70以上を

取り切る実力が必要になる。

 

さあ

どうしようか。

 

都会の進学塾には

その学校を目指すクラスが

最上位レベルとなり

沢山存在している。

 

しかし

我が家の周りには

そんなものは存在しない。

共存しているのは

さっき自宅前を爆走していた

エゾ鹿の群れや

キタキツネやエゾタヌキ

最近増えたアライグマ

野生のユキウサギ

巨大なオジロワシ

まだ眠っているヒグマなど。

 

恐らく今度は

同じ高校を目指す地元の同級生は

一人も居ないだろう。

 

学校以外のテストの経験も無いまま

人生初の受験が

明日の高校入試となる子が

あまりにも多い。

そのため過去にも

緊張し過ぎで泣き出したり

吐いてしまったり等

驚く様な話もちらほら聞こえて来る。

 

近隣の高校は

定員割れしているから

余程の事が無い限り

大丈夫だとは思うが

やはり

「受験」は

子供達にとって

それ程までに大きな挑戦だろう。

 

ポン助にとって

「1度経験している」事は

とても強みになる。

しかも不合格まで経験しているのだ。

 

二度と味わいたくないあの瞬間。

悔し涙ではなく

次は歓喜の涙を流したい。

 

あの場所に行きたい。

あの学校で学びたい。

 

そこから先の夢に向かって

最短距離で行けそうな道が

1つ断たれたけれど

そこで終わりじゃない。

 

自ら選んだ次の道は

中学受験を選択する前に

将来の夢を叶える為の道程を

まだまだ幼いポン助と話し合った

「選択肢その2」だった。

 

ポン助の記憶には

もう無いだろうが

きっと

「選択肢その1」の

中学受験不合格後

そこに導かれる様になっていたのかと

思わずにはいられなかった。

 

どんなに回り道しても

絶対に叶えたい夢がある。

今もそれはブレない。

どうせ回り道するなら

経験値増やしながら

楽しく回って行こうか。

 

 

また

ポン助の

孤独な挑戦が始まる。

 

誰に何を言われても

行きたい学校は

絶対に受験する。

可能な限り

併願出来る私立高校も

何校か受験する。

 

第一志望校は下げない。

 

今度は情報量も膨大だ。

私も気後れせずに

学校と連携しながら

しっかりサポートして行こう。

 

 

スキーのナイター練習が終わり

帰宅後数学の宿題をしているポン助。

 

「何で練習行く前にやらないのー!」

 

世の中の親は多分

皆同じ様に叱るだろう。

 

「違うよ〜わざとだよ〜!すぐ終わるから!

楽しいから頑張った後のご褒美にしたの。

いつも楽しみは1番最後にやるのさ♫」

「そうなの?ならいいけど(笑)」

 

疲れた体と頭で

数学の宿題のプリントを

タイマーで計測しながら鼻歌で解く。

どんなアドレナリンが出てるんだか(笑)

もはや母は意味がわからないので

好きにやらせておこう。

 

満足して入浴後

アイスを頬張りながら衝撃発言。

 

「あっ!そうそう。

前期生徒会役員やる事になったよ〜ん♪

新2年生もう一人は〇〇なんだ。」

「そうなんだ。一緒に頑張ってね〜!」

「ラジャー♪」

 

小さな頃から統率力のある

武士道精神満載でクール・ガイな

仲良しのクラスメイトと一緒に

新年度の生徒会役員をやるらしい。

 

昨年から

一緒にやる約束をしていたらしく

ようやくその時が来たと

喜んでいたポン助。

 

 

さあ

学校生活もノッて来たみたいだし

これから新年度に向けて

中1の総復習と先取りを

一気に進めて行きますか〜♪